私は約5年間の不妊治療期間で、最終的に体外受精によって2人の子どもを授かりました。
前記事では、お金の不安についてお伝えしましたが、今回は気持ちの不安・仕事や働き方の不安と付き合っていく方法について経験から私の考えを書いてみたいと思います。
20代から不妊治療(体外受精)をしている
家族が不妊治療を受けている
専業主婦やパート勤務をしながら不妊治療をしている
不妊治療中でお金・仕事・気持ちの不安やモヤモヤを感じている
不妊治療(体外受精)を終えた人の経験を知りたい
気持ちの不安
治療に集中し、自分の心を平穏に保つためにしていたことをお伝えします。
- 自分の気持ちを書きだす
- モヤモヤする環境からはそっと離れる
- 自分の治療のことや気持ちを話せるような信頼できる場所をつくる
- 自分が好きなものに触れたり心地が良いことを考える
- 妊娠・出産したらしたいこと・夫と2人でしたいことリストを考える
自分が心地よいことや好きなものに触れる時間を増やすことで気持ちが安らいだり、妊娠・出産したら赤ちゃんとしたいこと、夫と2人でしたいことを両方考えることでどちらの未来にもワクワクした気持ちが持てました。
私は家で映画もよく観ていました♩
(ゆるーく物語が進んで美味しい食べ物が出てくる作品が好きなので、今度おすすめの作品を記事にしたいです♡)
体外受精の際は不妊治療専門クリニックに転院したので、看護師さんも不妊カウンセラーの資格を持っていたり、先生も必ず最後に質問ありますか?と聞いてくれる相談しやすい雰囲気でしたが、病院や家族以外に信頼して話せる場所は、私の場合は不妊治療も専門にしている鍼治療院でした。
不妊治療のことをよく理解していて、病院ともまた違った視点で情報やアドバイスをもらったり、心と体の両方をケアしてもらっていました。
調べると、自治体や個人でカウンセラーと話せる環境もあるようなので、そのような安心できる場所を利用して自分の気持ちや治療のことを話せる場所があることで、治療に集中し少しでも気持ちを穏やかに過ごせると思います。
仕事・働き方の不安
仕事をしながら通院するか、退職して治療に専念するかはどちらも良い面と悪い面があるため悩ましい問題ですよね…。
1人目の時と2人目の時で状況も違っていて、私の治療歴と働き方と感じたことをまとめてみました。
25歳 結婚をきっかけに正社員フルタイムを退職
半年後に週3~4日のパート事務職に就職
27歳 タイミング・人工受精との両立
28歳 体外受精(採卵~移植)との両立
29歳 体外受精で妊娠 1人目出産前に退職
32歳 週5勤務フルタイム事務パートに就職、2人目治療(移植)との両立
33歳 退職 専業主婦に戻り2人目治療 妊娠
- 1人目は治療の終わりを決めていなかったので、体外受精が始まり高額な治療費を考えるとパート収入があったことで金銭的な不安が少しでも和らいだ
- 採卵周期は通院回数が多いこと、採卵日が直前にならないと決まらないので職場の上司だけには話してシフトを代わってもらうことがあった(入社して2年以上経っていたから相談しやすかった)
- クリニックが市外だったこと、採卵周期の仕事調整、自分の心身のゆとりを考えるとフルタイム正社員での働き方は難しかった
- 2人目治療はホルモン周期の移植だけでスケジュールを把握できていたので、入社したばかりの職場には治療のことを伝えずに通うことができた
- 新しいフルタイムの仕事と2人目治療+1人目(2歳児)の育児が加わると、働くことで金銭的には増えるが自分の精神的なゆとりが無くなり辛かった…
経験してみて、クリニックと職場の近さ、治療の内容、段階によっても仕事との両立のしやすさは変わってくること、デリケートな問題でもあるので治療のことを職場に伝えやすい環境であることも大切だと感じます。
働き方で辛かったり悩んだ時は、まずは自分自身の心や体を第一に考えて、自分たち夫婦は今何を優先したいか?を考えることで可能なら職場に相談、今の働き方を考え直してみたり、期間を決めて退職して治療に専念するのも1つの方法だと思います。
特に採卵周期では卵の成長を見ながらベストな時期に採卵をすることが重要!と言われていたので、卵の大きさを見てもらうために頻繁にクリニックに通い、当初の予定より3回ほど多く通院と自己注射をしてやっと採卵日が決まりました。
直前に採卵日が決まるので、予め上司にだけは話をして急に勤務を変わってもらうこともありました!
採卵周期は急な事情や体調不良で仕事をお休みする可能性があることを職場に話して理解してもらう必要があると感じます…。
移植周期は自然周期(自分の排卵周期に合わせて移植する方法)と、ホルモン補充周期(薬で自分の排卵を止め、ホルモンを補充しながら妊娠しやすい子宮環境を作り移植する方法)があります。
クリニックによってどちらの方法を選択しているかは様々なようですが、私はホルモン補充周期で移植しました。
生理が3日目以内に受診(移植日決定)→移植日という流れで、回数も少なく決まったスケジュールだったので、仕事との両立もある程度しやすかったです。
薬で調節しているため、移植日も数日であれば、ずらすことも可能でした。
自然周期の場合は、自然な排卵に合わせて移植するため、通院回数は予定より増える可能性があることを言われました。
おわりに
お金、気持ち、働き方の3つの不安と付き合っていく方法を私の経験からお伝えしました。
・自分たちは、今何を優先したいかを考えてお金の使い方や働き方を考えてみる
・固定費・治療費は全額カード支払いでポイントを貯めて賢く使う
・自治体や職場の補助金制度、医療費控除を使う
・自分が心地よいこと、好きなものに触れたり、今と未来にしたいことを考えてみる
・自分の心を守るために、モヤモヤする場所からはそっと離れて自分の人生に集中する
・安心・信頼できるところで自分のしている治療や気持ちを話してみる
・自分の気持ちや体を大切に、先を考えすぎると苦しくなるので少し先の頑張る期限を決めながら進めていく
不妊治療中は心や体に今まで感じたことの無いストレスがかかります。
辞めるのも続けるのも自分たち次第。
自分の本心に問いかけると、
”自分と夫の子どもに会ってみたい…”
それが私の思いと原動力でした。
怖がりで痛がりで心配性な私が痛い治療を頑張れることに気づくことができ、不安にどう立ち向かうか自分なりに悩み考えたことも無駄なことは無く、今の生活にも繋がっていると感じます。
今悩んだり苦しい経験も、必ず自分が幸せに生きていく力のひとつになってくれると思っています。
余談ですが…。
最後に、苦しかったときに夫婦でよく合言葉のように言っていた言葉を紹介します。
それは、"3つのあ"です。
あせらず、あわてず、あきらめない
今でもピンチのときはこの言葉をよく思い出します。
不妊治療を経験されている方が苦しかったり不安な気持ちを抱えている誰か1人でも、私の経験がお役に立てたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
わたしがブログを始めた理由 20代から5年間の不妊治療を経験して得られたこと